「まーたコルトSAAですか?」と突っ込まれそうですが、ハイ、今回もハートフォードSAAですww
好きだから仕方ないじゃんww

先日このブログをご覧頂いている方から「タナカSAAのヘビーウエイトを磨いてみたい」というコメントを頂きました。 その返事は以下の人気投稿の一番下にしておりますのでご覧下さい。


その質問で「しばらくしてツヤのくすぶりがないですか?」というコメントがありました。
実際、シリンダーのインサートを削る作業をしてると金属粉がシリンダーに付いて、それが理由か艶が一気にくすぶってしまったのです。 やはり、金属粉は研磨剤と同じで無意識に表面を手で触っているうちに削っているのでしょう。
そこで改めてシリンダーを磨き上げする事にしたのです。以下が仕上げ終わった状態↓

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↑この画像は、一切色調修正をしてない、写真で撮ったそのままの画像です。
美しいでしょ?w 
女性がダイヤモンドとか真珠の輝きを見てうっとりする様に、オジさんである俺もこのツヤと輝きを見てウットリしてるのですw

850グラムのずっしりとしたリアルな重みと、ハンマーをコッキングした際の”カシャカシャッ”とした冷たい金属音と、親指をハンマーに掛けた状態で元に戻すと”チャキッ”というシビレる音!!w
”カシャカシャッ” ”チャキッ” という音に病み付き! 1日50回以上はしてるでしょうw ダイヤモンドや真珠ではこんな音出ないでしょ? (出る訳ねーだろ!w)

あ、そう言えば今ハートフォードSAA(シビリアン)ヘビーウエイトが販売されてますよね? 今の内に買っておいた方が良いですよ。 めちゃ低価格で販売されてますが、ソレは未だ在庫があるからです。 在庫が減って来ると値段がドンドン(2倍、3倍)に上がるので、欲しいのなら今が買いですよ!

 話を戻しますけど、この写真は自分自身で「えっ!こんなにキレイだったか!?」って思ってるんですw
だから、雑誌「GUN」の表紙みたいにロゴ入れしたのです。w

でも実際目の前に置いた状態で見るとこんな↓感じ。

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真っ黒でしょ? 真上から室内LEDライト受けると表面が反射しないのでこんな感じに見えるのです。
でもコレだと立体感が全く分からないので膝の上に置いて、表面に室内LEDライトが当たる様にして撮影したらあんな風にキレイに撮れたのです。

★磨き上げ作業★
 では本題の磨き上げ作業についてお話します。
ヘビーウエイトの磨き上げや、ブルーイング染めした物の磨き上げは大変難しいです。
ブルーイング液で黒く染めるのは誰でも出来ます。 ですが、ソレを鏡面仕上げのピカピカに磨き上げるのが一番難しいのです。
私自身ド素人として悪戦苦闘(大失敗の連続w)してきたのですが、劣等生ながらに”裏技”を独自で開発してきたのです。
その”裏技”というのが、【精密研磨フィルムで磨く】という手法。
この手法を使うと、ヘビーウエイトをそのまま磨いてもツヤツヤに仕上げる事が可能になるのです。
以下↓が私が使っている精密研磨フィルムの実例です。
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超精密研磨フィルム #10000 袋入り
https://store.shopping.yahoo.co.jp/whatnot/28254.html
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ガスガンの金属部分(亜鉛合金:シリンダー、サイドプレート、ヨーク)を鏡面仕上げにするには、以下↓の製品を今迄使ってきました。
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ブルーマジック メタルポリッシュクリーム 549g
https://store.shopping.yahoo.co.jp/yoro-store/327260-0001.html
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難しいのがヘビーウエイト(金属粉まみれの樹脂)の艶出しです。
色々試して一番失敗が無い(それでいてピカピカになる)のが、精密研磨フィルムです。

1万番をお勧めしてますが、実際にはもっと多数の品番(粗目)を使っています。
例えばヘビーウエイトをそのまま磨くなら研磨フィルムの8千番から始め、徐々にツヤが出てきたら1万番に移行。 そして更に艶が欲しい場合は1万5千番を使います。

今回ブルーイングしたシリンダーの再仕上げに1万番の後に1万5千番を使って仕上げています。

★精密研磨フィルムの使い方
 以前ブログで1万5千番を使ったら艶が無くなったと発言してますが、コレは後に【使い方が分かって無い】というのが自覚。
1万倍までは指に圧力を掛けてシコシコ磨くのですが、1万5千番のレベルになると【指の圧力を余り掛けずに】撫でる様に軽く表面をシコシコ磨いてあげれば良いのです。

★磨く道具
 普通にフィルムを指で擦れば良いと考えますが、それだと均一に表面が研磨されないのです。
凹んでいる部分がよりへこむのです。 だからそれを避ける為の道具として使っているのをご紹介。

何時も使っていたのが硬質スポンジで、それはふわふわのカステラや皿洗いのスポンジじゃないです。
堅くて薄っぺらいスポンジで、シリンダーの曲面に密着して磨く事が出来るのです。
最近ソレを無くしたので、代替としてプラスチック(透明な梱包素材)をハサミで形成して使ってます。

★なぜ、柔軟な素材で研磨フィルムを使うのか?
 たとえばシリンダーの表面を磨く際、曲面に対して硬質なヘラで研磨フィルムを重ねて擦ると、【筋ばった仕上がり=筋だらけ!】となるのです。
やはり曲面には曲面の素材でフィットして研磨すべきなのです。
また時間がある時にその手法を説明したいと思います。

因みに、このピカピカ仕上げのSAAを、手でガッシリ握って毎日触っています。
まさに、お触り放題! (ちょっと止めて!その下品な表現!w)
それでいて、このピカピカ状態!

ご清聴ありがとうございましたww