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ちょっとご無沙汰しておりました。
以前少しお話しましたが、ネットオークション歴は長くありません。
本格的に落札をバンバン始めたのは比較的最近です。
そんな中で色々と良い事もあれば、悪い事もありました。
最悪なのは、受け取って箱を開け、一目見てそのまま箱に閉まったままというのがあります。
タナカワークスなら何でも良いと思ったら大間違いで、かなり古い時代に作られたコルトSAAの中には、『なんじゃこりゃ?!』というのがあります。
写真で見ると『おおっ!』ですが、実際に手に取ってみると、『はぁ??』という代物ww
お陰様で今では外箱を観るだけで『どれが大丈夫でどれがダメなバージョンなのか?』が分かってきました。w
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そんな中、凄い美しいコルトSAAが出てきたんです。
それをオークションで見つけたのは、立て続けに美しい銃を出品する方からでした。
『あっ!またこの人か?』みたいな感じで、毎週1つづつ出品されるのです。 商品に関する詳細は結構少なく、『出品商品に関して知識あるのかな?』という印象を受けていました。
その方からは幾つも落札していますが、どれも大当たりばかりでした。

ヤフオクの写真は小さいので、あまり良く分からないのですが、それでも『これは普通じゃない!』と、その美しさに一目ぼれしたのです。 今迄コルトSAAは全てアーティラリー(5-1/2inch)というもう少し銃身が長いバージョンばかりを集めてきており、短い銃身のシビリアン(4インチ)は持ってなかったのですが、この銃は別格でした。初めて4インチでも欲しいと思いました。
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実際、落札して(確か3万円弱)手に取ってみると、本当に美しく『コレはタダものじゃない!』と思いました。 と、言うのは、既成のタナカの商品とは思えない凝った仕上げなのです。

良く写真をご覧ください。 バレルの先端の部分は、黒い色が剥げてシルバーになっています。
他にもシリンダーの前面も擦れて色が剥げた様な感じでシルバーが見えます。
トリガーガードにも、摩擦からくる色落ちで下地のシルバーが見えます。つまり、ガンホルダーに出し入れする事で出来る、使用感の演出ですね。 
更には、銃全体の色がシルバーの様なブラック色なのです。 反射次第で漆黒のシルバーに輝きます。 こんな美しい色は見た事が無い!
タナカの既存のジュピタースチールとは全く次元が違う色と輝きです。
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この美しい仕上げに関し、色々と疑問に感じていた頃、ユーチューブの動画でそれらしき演出をスプレーペイントで仕上げるという解説がありました。 恐らくこの銃のオーナーも、その様な特殊な仕上げを施したのでしょう。

オークションの凄い点は、【マニアの超絶品(市販されてない特殊仕様の掘り出し物)が出てくる】という点。

この出品者は、毎週継続して1つづつ出品していましたが、ある時を境にピタリと銃の出品を止めました。
後にふと思ったのが、『恐らくこの方が出品していた(素晴らしい)銃の数々は、亡くなった身内のコレクションだったんだな』と。 それを家族がオークションで処分していたのでしょう。

丁度、ユーチューブで銃のコレクションを紹介されている”kirk1701mv”さんが亡くなったみたいなもんでしょう。 死んだ後、家族がオークションで売り飛ばすと・・www あれ程大事に回転痕が付かない様に撃鉄を起こさずガマンし、一度も火薬で撃った事も無いのに、家族からすればソレは単なるゴミ同然なんですねーww

こちらが↓kirk1701mvさんの動画ww


きっとカークさんも同じ運命をたどると思います。 ご愁傷様ですww(合掌)

最後に、この重さなんですが、見た目と違って軽いんですね。 800グラムも無いという点が少しだけ残念ですね。(グリップに錘が入ってないので、入れれば800グラム以上に成るでしょう)
他に所有しているタナカのファーストジェネレーションのガスガンは、比較的近年製造されたバージョンで960グラムもあり、かなり実銃の重さに近くなっています。

非ディタッチャブルという事は、相当古い時代の製品です。 ですが、マニアの間では非ディタッチャブルこそ最も集弾性が高い高性能を発揮すると評され、後にディタッチャブルが出てから集弾性が悪く成り、ゲボスケだの後付けパーツで何とか命中率を上げようと滲む様な苦労が続いてきた訳です。

因みにこの銃は夏場で初速85m/s出ます。集弾性は何時も4メートルの距離で撃ってますが、ガスブローバックと何ら変わらない命中率です。
木製グリップも深い茶褐色に染め、更にはコーティングでツヤツヤに仕上げています。 前オーナーの愛銃であったのは間違いないでしょう。 非売品が出てくるのがオークションの魅力です。 大事に使わせてもらいます。 

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isamu